50人で、1億人を守っている会社
Signal(シグナル)というメッセージアプリがあります。各国の政府や軍、記者が使っていることで有名なアプリです。
この会社、フルタイムの働き手が約50人しかいません。50人で、最大1億人の利用者を支えています。
その代表のメレディス・ウィテカー氏が、日本のテレビ番組に出ていました。TBSとBloombergの対談番組です。
そこで聞き手が、こう質問しました。WhatsAppもテレグラムもLINEも「暗号化しています」と言っている。Signalと何が違うのか、と。
彼女の答えが、見事でした。
「暗号化は、ケーキの材料の一つ」
「たとえ話で説明しましょう」と前置きして、彼女はこう言いました。
他社にとって、暗号化はケーキを焼くための、たくさんある材料の一つにすぎない。うちにとっては、それが全部です。うちは100%暗号化でできたケーキです、と。
実は、こういうことです。
「暗号化してます」は、どの会社も嘘は言っていません。メッセージの中身は、たしかに暗号化されている。ただし彼女に言わせれば、守られているのはそこまでです。誰と誰が、いつ、どのくらいの頻度でやり取りしたか。そういう周辺のデータは、ビジネスのために集められている。
「してます」という看板は同じ。カバーしている範囲が、まるで違う。
だから利用者は、看板だけでは見分けられません。
同じ光景を、日本の会社で見ています
なぜこの話をしたかというと、この1年、まったく同じ構造を日本で見ているからです。
交流会でも、商談でも、いまはどの社長もこう言います。
「うちもAI、入れてますよ」
そこで少しだけ中身を聞くと、だいたいこうです。ChatGPTのアカウントを作った。社員の何人かが、文章の要約に使っている。以上。
嘘ではありません。入れてはいます。ただそれは、彼女の言い方を借りれば、材料の一つです。ケーキは、まだ焼けていません。
たまに要約に使う
1つ、消えている
見分ける質問は、一つだけです
「入れてます」と「使えてます」を見分ける質問は、一つで足ります。
「それで、どの作業が消えましたか」
即答できれば、ケーキです。答えに詰まったら、材料の一つです。
私の会社は、社員がいません。それでも回っているのは、消えた作業を数えられるからです。自社のホームページを作り直したときは、外注の見積もりが100万円・納期3ヶ月のところ、半日で終わりました。いま、うちの文章はほとんどAIが書いています。私がやっているのは、最後に確かめることだけです。
自慢ではありません。順番が逆だと言いたいのです。ツールを入れたから作業が消えたのではなく、消したい作業を先に決めて、そこにAIを当てた。それだけの違いです。
材料を、ケーキにする側の仕事です
私の仕事は、AIの解説ではありません。御社でいま人がやっている作業を1つ預かって、実際に動く形にしてお返しすることです。
御社の見積書、御社の返信文、御社のベテランの段取り。材料は、もう御社の中にあります。足りないのは、それをケーキにする順番のほうです。社長がChatGPTを触る話ではありません。
御社のサイトを拝見して、いま消せる作業を5つ書き出します。1つ目は、今日お送りします。メール1通です。(AIは、営業日を知りません)
費用はかかりません。ご用意いただくものもありません。読んで違うと思われたら、そのままで結構です。私が1人で全部やるので、月5社までとさせていただいています。
御社の消せる作業を、書き出してもらうそれでは、ご連絡をおまちしております。
追伸
Signalが50人で回っている理由を、彼女はこう説明していました。データを持たないから、守る仕事が軽い。持たなければ、差し出すリスクもない、と。会社も同じです。作業を持たなければ、人を増やさなくていい。人手不足の答えは、採用だけではありません。
追伸2
「うちもAI入れてます」と言う同業は、これから毎月増えます。看板は全員同じになります。そのとき効くのは、看板ではなく「どの作業が消えたか」を数字で言えることです。ケーキを先に焼いた会社と、材料を並べただけの会社。差がつくのは、看板が出そろった後です。
追伸3
お見せするのは48時間だけです。導入事例を集めたいという、こちらの事情によるものです。お続けになる場合は、そのままお渡しします。私が居なくなっても、御社で動き続けます。