1行目。契約が終わったあと、作ったものは残るか
いちばん大事な1行です。
月額を払っている間だけ動いて、やめた瞬間に全部消えるつくりがあります。悪いとは言いません。ただ、それは道具の賃料であって、資産ではありません。「顧問が辞めたらAIが止まった」という話は、業界に実際にあります。
うちは、作ったものを全部お渡しします。設計書も、設定も、仕組みも。契約が終わっても、御社の中で動き続けます。契約書に、そう書いてあります。この1行がない契約は、月額ではなく、レンタル料として読んだほうがいいです。
2行目。24時間対応と、障害対応の約束(SLA)
ここは、逆のことを書きます。うちは、結びません。
24時間対応と、障害が起きたときに何時間以内に直すという約束(SLA)は、人が大勢いる実装会社が結ぶ契約です。夜中に電話が鳴る契約を、私は結んでいません。そのぶんの時間を、昼間に動くものを増やすほうに使っています。
御社が夜中の障害対応を必要とするなら、うちは向いていません。人が大勢いる会社が向いています。契約書にSLAの行があるかないかで、その会社が「人で守る型」か「設計で守る型」かが分かります。どちらが上ではなく、御社の商売がどちらを要るかです。
3行目。データは、学習に使われないか
御社のデータが、AI会社の学習に使われない設定と契約になっているか。
これは、法人契約なら決められます。ただ、顧問の契約書にその一文があるかは、別の話です。設定は道具の側、契約は顧問の側。両方に書いてあって、初めて揃います。うちは自社でこの設定にしていて、企業導入の契約でも明記しています。お客さまの情報を扱う会社は、この行を飛ばせません。
3行の外で、聞いておくこと
契約書に書いていなくて、口頭で聞いておくと分かることが2つあります。
1つ目、その会社は自分の商売でAIを使っているか。使っていれば、具体的な話が必ず出ます。出てこなければ、そういうことです。2つ目、うまくいかなかった話を具体的にできるか。成功事例はどこでも出ます。実際に手を動かしている人は、失敗を淡々と話します。ここで言葉が濁る相手は、まだ数をやっていません。
うちに対しても、同じように聞いてください。この記事の一覧に、失敗の記事がいくつも並んでいるのは、そのためです。
うちが結ぶ契約を、全部書きます
毎月やることは2つ。AIに渡す仕事を1つ増やすことと、先月までに渡したものが今月も動いているかを見ること。月額110,000円(税込)から。
結ぶもの:作ったものは全部渡す。データは学習に使わせない。降りる出口はいつでも置く。
結ばないもの:24時間対応。障害対応のSLA。これで全部です。
契約書が短いのは、私が1人で全部やっていて、間に営業もPMもいないからです。設計する人間と、話す人間が同じです。
御社のサイトを拝見して、いま消せる作業を5つ書き出します。1つ目は、今日お送りします。メール1通です。(AIは、営業日を知りません)
費用はかかりません。ご用意いただくものもありません。読んで違うと思われたら、そのままで結構です。私が1人で全部やるので、月5社までとさせていただいています。
御社の消せる作業を、書き出してもらうそれでは、ご連絡をおまちしております。
追伸
3行を見て、うちが向いていないと分かったら、それはこの記事が役に立ったということです。契約してから分かるより、ずっといいので。
追伸2
「契約書はまだ見ていないが、話を聞きたい」という段階の方へ。うちは面談から入りません。御社のサイトを見て、消せる作業を書き出すところから始めます。契約の話は、実物を見ていただいた後です。
よくある3つ
Q. AI顧問の契約書で、何を確認すればいいですか。
A. 3行です。①契約が終わったあと、作ったものは自社に残るか(残らないなら資産でなく賃料)②24時間対応やSLAがあるか(あるなら人で守る型、ないなら設計で守る型)③自社のデータがAI会社の学習に使われない設定と契約になっているか。
Q. SLAがない契約は、不安ではありませんか。
A. 夜中の障害対応を御社の商売が必要とするなら、SLAを結ぶ人の多い会社が向いています。書き手はSLAと24時間対応を結ばず、そのぶんの時間を昼間に動くものを増やすことに使っています。どちらが上ではなく、御社に要るのがどちらかです。
Q. 契約書に書いていないことで、聞いておくべきことはありますか。
A. 2つあります。その会社が自分の商売でAIを使っているか、うまくいかなかった話を具体的にできるか。実際に手を動かしている人は失敗を淡々と話します。
実物の記録
この記事と同じで、うちで実際に起きたことだけを書いた記事です。
AI顧問は、毎月何をする人なのか
AI顧問・AI導入支援の料金相場
社員10〜30人の会社は、AI導入をどこに頼めばいいのか