会社で使う業務ソフトを入れるときに、区が費用の半分から4分の3を出してくれる補助金があります。
東京23区のうち、9つの区で受付中です。上限は、20万円の区から、500万円の区まであります。
同じソフトを同じ値段で入れても、会社の住所だけで、戻ってくる額が変わります。
それから、どんなソフトでも対象になるわけではありません。既製品しか認めない区と、作ってもらうソフトも認める区があります。
2026年10月4日の時点で、23区すべてを区の公式の資料で確かめました。7分の動画にまとめてあります。文字で読みたい方のために、中身を下にも書いておきます。
制度がない区(6つ)

千代田区、中央区、新宿区、目黒区、大田区、渋谷区。
この6つの区には、業務ソフトを入れるための、区の補助金がありません。
条件つきの区・待ちの区(4つ)
| 区 | 条件 |
|---|---|
| 文京区 | 会計ソフトを含む事務用のソフトは対象外 |
| 台東区 | 在庫管理・レジ・予約のシステムは対象。ソフトだけを入れる費用は対象外 |
| 中野区 | 生成AIの使用料と、導入の相談、研修だけが対象 |
| 北区 | 事前相談の予約が予定の件数に達していて、キャンセル待ち |
2026年度の受付が終わった区(4つ)
| 区 | 終わり方 |
|---|---|
| 杉並区 | 締切は10月30日だったが、2026年9月28日に予算に達して終了 |
| 世田谷区 | 予算の上限に達して終了 |
| 品川区 | 7月10日で終了(自社の製品を開発する会社向けの制度) |
| 練馬区 | 8月31日で終了(新しい事業向けの制度) |
ホームページの補助金と同じで、先着の区は、予算がなくなった日に終わります。締切の日付は、あてになりません。
受付中の区(2026年10月4日時点)
| 区 | 上限 | 補助率 | メモ |
|---|---|---|---|
| 板橋区 | 最大500万円 | 2分の1〜3分の2 | 開発を外に頼む費用も対象 |
| 荒川区 | 100万円 | 2分の1 | 製造業などが対象 |
| 足立区 | 75万円 | 3分の2以内 | 予約制・採点の審査あり |
| 墨田区 | 50万円 | 4分の3 | 受付は11月30日まで |
| 江東区 | 50万円 | 2分の1 | 先に区の支援員が事業計画を確かめる |
| 葛飾区 | 50万円 | 2分の1 | 受付は2027年2月26日まで |
| 江戸川区 | 50万円 | 3分の2以内 | 区の承認が先 |
| 港区 | 40万円 | 4分の3 | 既製品のソフトだけ |
| 豊島区 | 20万円 | 2分の1 | 受付は11月27日まで |
いちばん大きいのは板橋区です。バックオフィスのソフトは50万円、業務管理のシステムは250万円、データを使った経営の仕組みは500万円が上限です。
同じ40万円のソフトを入れても、港区なら30万円が戻り、葛飾区なら20万円、千代田区ならゼロです。
知らずに申請すると損をする、落とし穴3つ

1つ目。そのソフトが、既製品か、作ってもらうものかです。
港区は、一から作るソフトやプログラミングの開発を、対象外としています。
一方で、板橋区、江東区、北区は、開発の委託や、カスタマイズの費用も対象にしています。
御社の仕事に合わせて作ってもらうなら、区を選ぶところから始まります。
2つ目。決まる前に、契約しないことです。
ほとんどの区は、区が交付を決める前に契約したり、支払ったりした分を、対象外にしています。
江東区は、支援員が事業計画を確かめる前に払った分が、対象外です。
例外は北区で、事前の相談で区の承認をもらえば、先に入れてから申請する形です。
3つ目。誰から買うかです。
墨田区と板橋区は、その仕事を主な業務にしている会社に頼むことが条件です。
港区は、ソフトの販売を仕事にしている会社から買うことが条件です。
おまけで、月額のクラウドの料金です。利用料を対象にする区もありますが、期間に上限があります。足立区は、1年分までです。
申請の流れ(多くの区)
区の窓口に相談する → ソフトの会社から見積もりをもらう → 申請する → 審査を受ける → 区が補助金の交付を決める → そこから契約して、入れて、支払う → 実績の報告を出す → 補助金が振り込まれる。
補助金は後から戻ってくるお金です。最初は全額を立て替えます。
そして、必ず出るものではありません。要件を満たし、区が交付を決めた場合にだけ出ます。
どの作業を片づけたいかで、入れるソフトは変わります。
毎月手でやっている作業を1つ押していただくと、その作業が片づいた見本が開きます。入力欄はありません。
毎月の作業を1つ押す受付の状況は日々変わります。申請の前に、区の窓口でお確かめください。
ホームページを作る費用の補助金は、こちらにまとめています
よくある4つ
- 業務ソフトの補助金は、必ず出ますか?
- 必ずではありません。要件を満たし、区が交付を決めた場合にだけ出ます。審査のある区や、先着で予算に達した日に終わる区があります。
- 交付が決まる前に契約してもいいですか?
- ほとんどの区で対象外になります。江東区は、支援員が事業計画を確かめる前に払った分が対象外です。北区は、事前の相談で区の承認をもらえば、先に入れてから申請する形です(2026年10月4日時点)。
- 自社に合わせて作ってもらうソフトも対象になりますか?
- 区によって違います。港区は一から作るソフトを対象外としています。板橋区・江東区・北区は、開発の委託やカスタマイズの費用も対象にしています(2026年10月4日時点)。
- 月額のクラウド料金も補助されますか?
- 利用料を対象にする区もありますが、期間に上限があります。足立区は1年分までです。