まず、複合機に通りませんでした
経営者の会に出て、名刺を129枚いただきました。その日の夜に、事務所の複合機で読み込もうとしました。
通りません。上の自動送りに入れると、噛みます。
調べて分かりました。名刺はA6より小さく、紙が128g/㎡より厚いので、自動送りの仕様から外れています。故障ではなく、最初から対象外でした。
ガラス面に1枚ずつ置けば読めます。ただ129枚あります。フタを開けて、置いて、閉じて、を129回です。
やったのは、床に並べて撮っただけです
24枚ずつ並べて、iPhoneで真上から撮りました。それを12回。
写真は5712×4284で撮れています。名刺1枚に割り当てると265dpiです。裏面の8ポイントの経歴まで読めます。
見ていただくと分かりますが、向きはそろえていません。横になっているものも、上下が逆のものも、少し重なっているものもあります。それでも全部読めました。
43分で、129人分になりました
| 撮った写真 | 12枚 |
|---|---|
| かかった時間 | 43分 |
| 取れた人数 | 129人 |
| そのまま使えるメールアドレス | 118件 |
| 要確認 | 7件 |
| 読み取れず | 4件 |
会社名・氏名・役職・メール・電話・事業内容まで、表の形になっています。
「誤りゼロ」と言えるのは、照合したからです
ここが一番大事なところなので、正直に書きます。
AIの読み取りは、間違えます。rn を m と読む。0 と O を取り違える。l と 1 を取り違える。よく起きます。そして、間違ったアドレスに出したメールは、届きません。
なので、その会でいただいた205名分の名簿と、全件を突き合わせました。会社名と氏名が一致するか、1件ずつです。結果、誤りはゼロでした。
AIに渡せたのは、読み取って表にするところまでです。合っているかを確かめるのは、人の仕事として残ります。ここを渡すと事故になります。
読めなかった4枚のことも書いておきます
種明かしをすると、読めなかった分はAIのせいではありませんでした。
アドレスの欄がそもそもない名刺。表に氏名とロゴしか刷っていない名刺。撮ったのが広告面だった名刺。書いていないものは、読めません。
もう1枚は、こちらの撮り方が悪くて、ピントが合っていませんでした。これは撮り直せば済む話です。
裏面を撮っていれば取れたものもあります。次からは、裏に何か刷ってある名刺は裏も撮ります。
名刺管理アプリを使わなかった理由
名刺管理のサービスはよくできています。すでにお使いで、日々名刺が増えていく商売なら、そのまま続けられるのが一番いいと思います。
うちが使わなかったのは、これが1回きりの作業だったからです。会に出た日にまとめて129枚。次にまとまって増えるのは、次の例会です。
月額を払い続ける形にするほどの量ではありませんでした。それだけの話です。
データにしたあと、こうなります
表にして終わりではなく、そのまま案内を出せる形にしています。下は、実際にお作りしている見本です。触っていただけます。
実際にお作りしている見本です。
御社の名刺の山も、写真1枚から分かります
引き出しに名刺の束が入っているなら、机に並べて、真上から1枚撮って送ってください。それだけです。
データにしてお返しします。(並べ直さなくて構いません。上の写真と同じ状態で大丈夫です)
よくある4つ
- 名刺のデータ化を自分でやると、どれくらい時間がかかりますか?
- うちの場合は129枚で43分でした。内訳は、机に24枚ずつ並べてiPhoneで撮る作業が12回と、読み取った内容を名簿と突き合わせる確認です。1枚ずつスキャンする方法とは、かかる時間が変わります。
- 名刺は複合機でスキャンできませんか?
- 上部の自動送りには通りません。名刺はA6より小さく、紙が128g/㎡より厚いため、多くの複合機で仕様の対象外になっています。ガラス面に置けば1枚ずつ読めますが、枚数が多いと現実的ではありません。
- 名刺管理アプリとは何が違いますか?
- 名刺が日々増えていく商売なら、名刺管理サービスをそのままお使いになるのがよいと思います。当方のやり方が向いているのは、展示会や会合のあとに一度にまとまった枚数が出る場合です。月額を払い続ける形にせずに済みます。
- 読み取りの間違いはありませんか?
- AIの読み取りは間違えます。rnをm、0をO、lを1と取り違えることが実際に起きます。ですので、必ず元の名刺や名簿と突き合わせて確認します。129枚のときは205名分の名簿と全件を照合し、誤りはゼロにしました。読み取りは渡せますが、確認は人の仕事として残ります。
追伸
上の写真をもう一度見てください。名刺の向きがそろっていません。裏返しのものも、斜めのものも、少し重なっているものもあります。
それで、読めました。
AIを入れようとして止まってしまう会社を、たくさん見ています。止まる理由はだいたい同じで、「まず、こちらを整えてからでないと」です。名刺をそろえてから。エクセルをきれいにしてから。手順を決めてから。
整える作業のほうが、本体より重いことがあります。うちの会社で実際に起きた6つも、ほとんどが「そのまま渡したら動いた」話でした。