保管料の計算とご請求

請求漏れは、
たいてい同じ場所で
起きています。

単価表に無い品目。繰越の入れ忘れ。期をまたいだ分の数え落とし。
この3つが、貼った瞬間に赤で出る形にしました。

保管料は、置いた日数では数えません

ご存じのとおりですが、順番のために書いておきます。冷蔵・冷凍倉庫の保管料は、たいてい1日〜15日と、16日〜末日に月を割って数えます。二期制です。三期制の倉庫もありますが、低温は二期が多い。

そして各期の保管料は、(その期のはじめにあった在庫 + その期に入った数)× 単価です。その期に出た分は、その期の保管料からは引きません。

面倒なのは、掛け算のほうではありません。「その期のはじめにあった在庫」を出すところです。前の期の結果を持ち越さないと出ない。品目が20あれば20回。荷主が15社なら、それを15社分。しかも先月の数字が合っていることが前提です。

エクセルが一番苦手なのが、この持ち越しです。1行ずらすと全部ずれます。

15日に入って、16日に出た荷物は、2期分です

これが一番、手で数えると落ちます。

7月15日に500ケース入って、翌16日に出た。倉庫にあったのは実質2日です。それでも保管料は、上期に1回、下期に1回かかります。上期は「入った数」として、下期は「期のはじめにあった在庫」として、同じ500ケースを2回数えるからです。

単価42円なら、500 × 42 × 2 で42,000円。これは、取りっぱぐれてはいけない分です。

ところが手で追うと、「16日に出ている」という事実のほうが先に目に入る。それで1期分にしてしまう。月末の疲れているときほど、こうなります。

※期の取り決めは会社ごと、荷主ごとに違います。ここでは一般的な数え方で出していますので、御社の契約に合わせて変えられます。

やることは、2枚貼るだけです

左に貼る荷主・品目・単価(保管料/入庫料/出庫料)・前月からの繰越在庫
右に貼る入出庫の明細(日付・荷主・品目・区分・数量)
出る期ごとの保管数量と保管料、荷役料、荷主ごとのご請求額、荷主様へのご案内文

日付から期を判定します。列の名前は多少違っても拾います。「入庫数」「出庫数」が別の列に分かれている表でも読めます。

できあがったら「印刷/PDFにする」か「CSVで保存」です。そのまま経理に渡せます。

合わないところは、赤で出ます

この道具で本当に効くのは、実は計算ではなくこちらです。

どちらも、見つかってしまえば直すのは早い。困るのは、見つからないまま請求書を出すことです。

実物を置いておきます

貼った内容はお使いの端末の中だけで処理されます。どこにも送信されません。

サンプルの荷主が3社、5品目入っています。わざと2つ、間違いを混ぜてあります。片方は繰越が入っていない冷凍サバ。もう片方は単価表に無い冷凍イカです。上に赤とオレンジで出ているのが、それです。

それから、期の分け方を三期制に切り替えてみてください。同じ明細のまま、保管料が487,190円から687,830円に変わります。数量は1つも動いていません。契約でどう取り決めたかが、そのまま金額です。

渡せないところ

数えるところと、下書きを出すところまでが、こちらの仕事です。

次にできること

いま使っている計算表を、送ってください

お手元の保管料の計算表を1つ。エクセルでも、印刷したものの写真でも構いません。

御社の荷主名と料率を入れた状態でお返しします。開いた時点で、御社の数字が入っています。(AIは、営業日を知りません)

0円にしている理由は、導入事例を集めたいという、こちらの事情です。0円の分だけで終えていただいて構いません。

面談はありません。

いま使っている計算表を送る(写真でも構いません)

どうぞよろしくお願いいたします。

よくある5つ

二期制と三期制、どちらにも対応していますか?
どちらにも対応しています。画面のボタンで切り替えられます。冷蔵・冷凍倉庫では1日〜15日と16日〜末日に分ける二期制が多く、見本もそれを最初に選んだ状態にしてあります。三期制(1〜10日/11〜20日/21日〜末日)と、月まとめの一期制にも切り替えられます。同じ明細のまま切り替えると、金額がその場で変わります。
貼った荷主名や数量は、どこかに送信されますか?
送信されません。貼った内容はお使いのパソコンやスマートフォンの中だけで処理され、当方のサーバーには届きません。画面を閉じれば消えます。
品目ごとに温度帯で単価が違います。対応できますか?
できます。単価は荷主と品目の組み合わせごとに持たせてあるので、同じ荷主でもF級とC級で単価を分けて置けます。御社の料率表をそのまま入れた形にすることもできます。
倉庫管理システム(WMS)を入れたほうが早いのではないですか?
拠点数が多い会社は、そちらのほうが合います。ただWMSを入れても、御社の料率表と契約の期の取り決めを設定する仕事は残りますし、現場の入力の形も変わります。ここでやっているのは、いま使っているエクセルの形のまま、数える部分だけを引き受けることです。何をどう数えているかがはっきりすると、あとでシステムを選ぶときにも比べやすくなります。
費用はいくらかかりますか?
いま使っている保管料の計算表を1つお送りいただき、御社の荷主名と料率を入れた状態でお返しするところまでは0円です。その先の顧問は月額110,000円(税込)からですが、0円の分だけで終えていただいて構いません。

追伸

国の資料に、こういう一文が載っています。ある大都市部の倉庫業者が、賃金カーブが維持できる限界まで賃上げをして、自動倉庫まで入れて、それをPRして求人を出した。新卒の応募は、ゼロだった。

作り話ではありません。物流倉庫を特定技能の対象に加えるかどうかを議論した、法務省の資料に書いてあります。同じ資料に、有効求人倍率1.92、就業者数に対する人手不足の割合6.7%、ハローワーク経由の求人数を応募人数で割った値2.54、という数字も並んでいます。(出入国在留管理庁「特定技能制度及び育成就労制度の受入れ対象分野の詳細(案)」資料2)

物流倉庫が特定技能に加わることは2026年1月23日に閣議決定されました。ただし運用が始まるのは2027年4月の予定です。それまでは、この方法では埋まりません。

人を採る勝負がここまで厳しいなら、採るより先に、要る手を減らすほうが早い。庫内の作業は減らせなくても、月初に事務所でやっている数え直しは減らせます。

ついでに言うと、売上の集計のほうも同じ考えで作っています。機械に任せるのは、数えることだけです。判断は渡しません。