代表・渡部純一の記事

AIで文章を書くのは、甘くない。
本気で書いたら、4日で200回、直しました。

自社のホームページの文章を、AIに書かせようとしている社長へ。

この記事は、AIが書いた文章を、私がどれだけ消したかの記録です。AIの文章をそのまま載せて困っていない会社は、ここで閉じていただいても大丈夫です。

2026.10.12|株式会社サマーウインド 渡部純一

AIは、足します。
社長は、消します。

本気で、書かせてみました

ノートパソコンのキーボードを操作する手元

ども、渡部です。

うちのサービス案内を1枚、AIに本気で書かせました。

練習ではありません。本当にサービスを売るためのページです。いわば、渾身の1枚です。

本気で、というのは、AIが出した物をそのまま載せる、の反対です。出てきた物を私が読んで、違う所を全部言う。直った物をまた読む。それを、通るまでやる。

10月9日から12日まで。4日かかりました。

私が「ここが違う」と言った回数は、記録を数えたら200回でした。1日に50回。文章1枚にです。

直したのは文字だけではありません。最初の画面の形、書体、写真、スマートフォンで見たときの動き、比較表に入れる金額。全部です。

本番のサーバーに上げ直した回数は、155回。見て、言って、直って、また上がる。これは、AIだからできます。人に頼んでいたら、4日でここまで作り直せません。

消したもの

消した物を、3つ並べます。

1つ目。書き方の説明です。「この一行を決めるのに30分かけました」という類の行。AIは、自分がどう書いたかを書きたがります。読む人の得ではないので、消しました。

2つ目。絵と仕掛けです。絵のカード、棒のグラフ、進め方の図、数字がくるくる動く仕掛け。AIは、文章だけでは足りないと思って足してきます。「いらない。テキストのほうがまし」。全部外しました。

3つ目。うちの事情を、正直に書いた一行です。嘘ではありません。本当のことです。それでも「どっちもいらない」。正直に書けば通る、というわけでもありませんでした。

もう1つ。言い切りが多すぎて、読む人への口調が強くなっていました。「全体的に口調が強めでない?」。断定していいのは世の中の話で、お客様に向けて断定する物ではありません。

消した物の共通点は、1つです。全部、うちの話でした。

残ったもの

残った物も、並べます。

うちが実際に作って、いま公開しているサイト3本。リンクすら外して、枠の中で流れているだけにしました。48時間という時間。文章もこちらで書くという一行。古いサイトを映したスマートフォンの写真。これは「もっと字がちっちゃくて見えない感じ」と言って、わざと読めなくしました。

いちばん上の帯「ホームページを作り直そうとして、止まっている社長へ」は、「もっと大きくていい」。消すどころか、大きくしました。

残った物の共通点も、1つです。読んだ社長が、その場で確かめられる物。サイトは開けば見える。48時間は数えれば分かる。写真は、自分のサイトを思い出せる。

AIは、足す。
社長は、消す。

AIで文章を書くのは、甘くない

木製机に置かれた羽根ペンと本とインク壺

AIの文章が通らない理由は、嘘を書くからではありません。読む人の役に立たない行が、本当のことの顔をして混ざっているからです。

AIは、本当のことなら書いていいと思っています。私は、読む人の役に立つかでしか見ません。この差が、200回です。

もう1つ、4日で済んだ理由があります。案の段階で決めなかったことです。本番と同じ見え方のページを作らせて、見てから言う。これを何度もくり返しました。文章だけ読んで決めていたら、本番に上げてから直すことになっていました。

1つだけ、付け加えます。最初の画面だけは、最後まで納得していませんでした。最後に通った形は、私ではなく、AIが出してきた案でした。消すのは私です。それでも、出してくるのはAIです。

「違う」と言えるかどうかで、全部変わる

AIは、やるだけです。頼まれたことを、頼まれたとおりにやります。

書かせると、それらしい文章が出てきます。日本語として、どこもおかしくありません。

ただ、売る文章としては、少しずつずれていきます。うちの説明が増える。口調が強くなる。絵を足す。放っておくと、1行ずつ、売るページから離れていきます。

それを「違う」と言って、本来の方向に戻す。今回の200回は、全部その作業でした。

コピーを書いてこなかったら、私も最初に出てきた文章で通していたと思います。読めるからです。

私は、20年以上、売る文章を自分で書いてきました。だから、どこがずれているかが分かります。

同じAIに、同じページを頼んでも、まったく違う物ができます。差を作るのは、AIではありません。「違う」と言えるかどうかです。今回の200回が、その実測です。

御社で、先に見るところ

AIに書かせた文章を、足す側ではなく、消す側で読みます。

判定は1つで足ります。その一行は、読んだ人がその場で確かめられるか。確かめられない行は、うちの説明です。消します。

1枚につき、何回消したかを数えると、差が見えます。うちは、200回でした。

御社のサイトを拝見して、いま消せる作業を5つ書き出します。1つ目は、今日お送りします。メール1通です。(AIは、営業日を知りません)

御社の消せる作業を、書き出してもらう

それでは、ご連絡をおまちしております。

追伸

200回消して、最後まで1文字も変わらなかった行が、1つだけあります。私がこれまでホームページに払ってきた金額です。AIの文章でいちばん強かったのは、AIが書いた所ではなく、私しか知らない数字でした。

追伸2

お見せするのは48時間だけです。導入事例を集めたいという、こちらの事情によるものです。お続けになる場合は、そのままお渡しします。私が居なくなっても、御社で動き続けます。

書いた人

渡部純一(株式会社サマーウインド 代表取締役)。ネットで売って20年以上、累計売上80億円。著書3冊、うち2冊が続けてAmazon総合1位。現在は社員ゼロ・自社4社をAIエージェントで運営しながら、法人向けAI導入「AI経営参謀」を提供しています。