学習させない設定は、契約の1行です
いちばん多い心配から書きます。「入力したデータが、AIの学習に使われるのではないか」。
これは、法人契約で、使われない設定と契約にできます。個人向けの無料の画面と、会社として契約したものは、この点が違います。うちも自社でこの設定にしています。お客さまの情報を扱う会社は、ここを飛ばせません。
ただ、正直なところ、ここは1行です。契約のときに確かめれば終わります。怖がる場所として、いちばん大きくはありません。
事故は、権限が決まっていないところから起きます
実際に業界で起きている事故は、AIの会社に情報が漏れた話ではなく、AIが顧客データを書き換えた、間違ったレポートが役員に届いた、という話です。
原因は同じで、誰が何を読めて、何を書き換えられるかを決めずにAIを入れたことです。人間の社員には、経理の人だけが通帳を見られる、といった線があります。AIにも、同じ線が要ります。決めずに入れると、AIは全部を読んで、全部を書き換えられる状態で動きます。
うちの企業導入で、実はここが本体です。道具の契約は工程の1つ目で、権限の設計が中身です。
AIが触れない場所を、先に作る
権限を決めたら、次は、機械的に止める設定です。
消してはいけないデータ、送ってはいけない宛先を、AIが触れない場所に置きます。「気をつける」ではなく、触れない。社員の注意力は忙しい日に減りますが、設定は減りません。私自身の環境で、毎日それで動いています。
うちでは、送る・消す・払うの3つはAIにさせていません。文面はAIが書き、送信ボタンは私が押します。この線があると、残りの全部を安心して渡せます。
社員に配るのは、1枚です
最後に、社員の側です。長いガイドラインは読まれません。
何をAIに入れていいか、何を入れてはいけないか。この2つを書いた1枚を配ります。入れてはいけないものは、御社の場合3つか4つのはずです。お客さまの個人情報、社員の個人情報、契約の金額、あと1つ。それだけ書いて、困ったら誰に聞くかを最後に置く。
事故は道具から起きるのではなく、ルールが無いことから起きます。1枚あれば、社員は迷いません。迷わないと、事故は減ります。
御社にとって、どういう話か
順番にすると、こうです。学習させない設定(契約の1行)→ 権限の設計 → AIが触れない場所 → 社員に配る1枚。
この4つが決まっていれば、お客さまの情報を扱う会社でも、AIを入れられます。決まっていなければ、扱っていない会社でも、入れないほうがいいです。
「怖いから入れない」は、実は「決めていないから入れられない」です。決めれば、入ります。
御社のサイトを拝見して、いま消せる作業を5つ書き出します。1つ目は、今日お送りします。メール1通です。(AIは、営業日を知りません)
費用はかかりません。ご用意いただくものもありません。読んで違うと思われたら、そのままで結構です。私が1人で全部やるので、月5社までとさせていただいています。
御社の消せる作業を、書き出してもらうそれでは、ご連絡をおまちしております。
追伸
4つを決めるのに、御社の側で要るものはありません。御社のデータの種類と、誰がどこまで見ているかを聞かせていただければ、こちらで設計します。1つ目の設定は、契約の日に終わります。
追伸2
「AIを入れていない」ことは、いまのところ安全です。ただ、社員が個人の無料の画面で勝手に使っている会社は、入れていないのではなく、決めていないだけです。そちらのほうが、実は多いです。
よくある3つ
Q. AIに入力したデータは、学習に使われますか。
A. 法人契約では、御社のデータがAI会社の学習に使われない設定と契約にできます。個人向けの無料の画面とはこの点が違います。契約時に確かめれば終わる、1行の話です。
Q. AI導入で、情報漏えい以外に何が怖いですか。
A. 実際に業界で起きているのは、AIが顧客データを書き換えた、間違ったレポートが役員に届いた、という事故です。原因は、誰が何を読めて何を書き換えられるかを決めずに入れたこと。権限の設計と、消してはいけないデータ・送ってはいけない宛先をAIが触れない場所に置く設定で防ぎます。
Q. 社員向けのAI利用ルールは、何を書けばいいですか。
A. 何をAIに入れていいか、何を入れてはいけないか、の2つを1枚に。入れてはいけないものは3つか4つ(顧客の個人情報・社員の個人情報・契約の金額など)で、最後に困ったら誰に聞くかを置きます。長いガイドラインは読まれません。