代表・渡部純一の記事

AIに渡せる仕事と、
渡せない仕事の線。

「AIで業務を自動化」と聞くと、全部が自動になるように聞こえます。なりません。渡せる仕事と渡せない仕事には、はっきり線があります。その線を、私は自分で作りながら引いてきました。

見積書、集計、シフト表、問い合わせ、名簿、案内。動く見本を16本、業種別の記事を49本作って、同じ線が毎回出ました。長くなるので、違うと思われたら途中で閉じていただいて結構です。

2026.09.03|株式会社サマーウインド 渡部純一

線は、業種では
引かれません。

渡せる仕事は、1種類です

まず結論から言います。AIに渡せる仕事は、同じ形で、繰り返し起きる作業です。それだけです。

見積書なら、社名・住所・振込先を毎回打ち直すこと。品名から単価を思い出すこと。小計・消費税・合計の計算。集計なら、現場ごとに分かれたエクセルを月末に足し合わせること。案内なら、前回の日付から時期が来た人を毎月拾うこと。

どれも、人がやる必要がない作業です。人がやっている理由は、AIに渡せないからではなく、渡す形になっていないからです。

渡せない仕事も、1種類です

渡せないのは、決めることです。

いくらで出すか。その仕事を受けるかどうか。誰を採るか。どのお客さまにどこまで言うか。出す前に、一度読むこと。

16本の見本は、全部この線で切ってあります。「AIに渡せたのは、ここまで」「人が持つべきなのは、ここ」と、先に書いてあります。渡せないものを渡せると言わないのは、あとで御社が困るからです。

線は、業種で引かれない

業種別に49本書いて、分かったことがあります。建設業の見積書と、印刷会社の見積書と、町工場の見積書は、渡せる線が同じです。違うのは、品目の名前だけです。

逆に、同じ業種の中でも、渡せる作業と渡せない作業は混ざっています。歯科医院の定期検診の案内は渡せます。患者さんごとの間隔をどうするかは、渡せません。

だから「うちの業種はAIに向いていない」は、たいてい違います。向いていないのは業種ではなく、選んだ作業のほうです。業種別の見本は記事一覧に置いてあります。

1つ選ぶなら、たまっているもの

どこから渡すか。私が勧めるのは1つだけです。いま、いちばんたまっているもの。

目安は3つ。誰かが量を数えている(「50件残っている」と言える)。期限がもう過ぎている。人を増やしても、過去のぶんは片づかない。

たまった量が多いほど、AIが有利です。人は1件ずつしか処理できません。AIは全部同時に触れます。10件なら人のほうが速いこともありますが、300件だと勝負になりません。

うちがやっていること

ここからは自分の話なので、不要な方は飛ばしてください。

対象:社員10〜30名の中小企業
形態:実装して納品する型(研修はしません)
費用:AI顧問が月額110,000円(税込)から。会社ごと入れる企業導入が初期150万〜300万円+月額11万円から、実装は2週間〜1か月。中身はこちら

私は社員がいません。4つの会社を1人で回していて、上の線は、自分の会社で毎日引いている線です。見積も請求も名簿も、渡せるところは全部AIに渡して、決めるところだけ自分でやっています。

御社のサイトを拝見して、いま消せる作業を5つ書き出します。1つ目は、今日お送りします。メール1通です。(AIは、営業日を知りません)

費用はかかりません。ご用意いただくものもありません。読んで違うと思われたら、そのままで結構です。私が1人で全部やるので、月5社までとさせていただいています。

御社の消せる作業を、書き出してもらう

それでは、ご連絡をおまちしております。

追伸

「事務作業が減ります」という売り文句は、緊急性がいちばん低い話です。減ってもいいけれど、今日でなくてもいい。それに対して「たまっている」は、明日にはもっとたまっています。AIを入れる場所は、減らしたいところではなく、たまっているところです。

よくある3つ

Q. AIで自動化できる仕事は、どんなものですか。
A. 同じ形で繰り返し起きる作業です。見積書の作成、集計、案内の送付、問い合わせの返信、名簿の整理。人がやっている理由は、AIに渡せないからではなく、渡す形になっていないからです。

Q. AIで自動化できない仕事は、どんなものですか。
A. 決めることです。値段、受けるかどうか、誰を採るか、どこまで言うか、出す前に読むこと。弊社の見本は全部、渡せるところと人が持つところを先に書いてあります。

Q. うちの業種でもできますか。
A. 線は業種では引かれません。建設業と印刷会社と町工場の見積書は、渡せる線が同じです。業種別に49本の記事と動く見本を置いていますので、近い業種のものを開いてみてください。

書いた人

渡部純一(株式会社サマーウインド 代表取締役)。ネット商売25年、累計売上80億円。著書3冊、うち2冊が続けてAmazon総合1位。現在は社員ゼロ・AIだけで自社を経営しながら、中小企業向けのAI顧問「AI経営参謀」を月5社まで。